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非現実的な夢想家として5

ロバート・オッペンハイマー博士は
第二次世界大戦中
原爆開発の中心に
なった人ですが
彼は原子爆弾が
広島と長崎に与えた
惨状を知り
大きなショックを受けました。
そして
トルーマン大統領に
向かってこう言ったそうです。
「大統領、私の両手は血にまみれています」

トルーマン大統領はきれいに
折り畳まれた白いハンカチを
ポケットから取り出し
言いました。

「これで拭きたまえ」

しかし言うまでもなく
それだけの血をぬぐえる
清潔なハンカチなど
この世界のどこを
探してもありません。

我々日本人は核に対する
「ノー」
を叫び続けるべきだった。
それが僕の意見です。
我々は技術力を結集し
持てる叡智を結集し
社会資本を注ぎ込み
原子力発電に代わる有効な
エネルギー開発を
国家レベルで追求すべき
だったのです。

たとえ世界中が
「原子力ほど効率の良いエネルギーはない。
それを使わない日本人は馬鹿だ」
とあざ笑ったとしても
我々は原爆体験によって
植え付けられた
核に対するアレルギーを
妥協することなく
持ち続けるべきだった。

核を使わないエネルギーの開発を
日本の戦後の歩みの
中心命題に据えるべき
だったのです。
それは
広島と長崎で亡くなった
多くの犠牲者に対する
我々の集合的責任の取り方と
なったはずです。
日本にはそのような骨太の
倫理と規範が
そして社会的メッセージが
必要だった。
それは我々日本人が世界に
真に貢献できる
大きな機会となったはずです。

しかし
急速な経済発展の途上で
「効率」
という安易な基準に流され
その大事な道筋を我々は
見失ってしまったのです。

前にも述べましたように
いかに悲惨で
深刻なものであれ
我々は
自然災害の被害を
乗り越えていくことができます。
またそれを克服することによって
人の精神がより強く
深いものになる場合もあります。
我々はなんとかそれを
なし遂げるでしょう。
壊れた道路や建物を
再建するのは
それを専門とする人々の仕事になります。
しかし
損なわれた倫理や規範の
再生を試みるとき
それは我々全員の仕事に
なります。
我々は死者を悼み
災害に苦しむ人々を思いやり
彼らが受けた痛みや
負った傷を無駄にするまいと
いう自然な気持ちから
その作業に取りかかります。
それは素朴で黙々とした
忍耐を必要とする
手仕事になるはずです。

晴れた春の朝
ひとつの村の人々が揃って
畑に出て
土地を耕し
種を蒔くようにみんなで力を合わせて
その作業を進めなくてはなりません。
一人ひとりがそれぞれに
できるかたちで
しかし心をひとつにして。

その大がかりな集合作業には
言葉を専門とする
我々=職業的作家たちが
進んで関われる部分があるはずです。
我々は新しい倫理や規範と
新しい言葉とを
連結させなくてはなりません。
そして
生き生きとした新しい物語を
そこに芽生えさせ
立ち上げてなくてはなりません。
それは
我々が共有できる物語で
あるはずです。
それは畑の種蒔き歌のように
人々を励ます律動を持つ
物語であるはずです。

我々はかつて
まさにそのようにして
戦争によって焦土と化した
日本を再建してきました。

その原点に
我々は再び立ち戻らなくてはならないでしょう。

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